2004年 6月
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6月25日(金)
二日酔いもなく、すっきり起床。忙しい一日が始まる。午前中に美容院へ。夜の演奏会のための和服用にセット。午後1時から目白福祉作業所で「障害者のためのワークショップ」を行う。昨年から取り組んでいる障害者の方々に邦楽器にふれてもらうためのワークショップである。リーダーの佐知子の号令でお名前回しから、そして手拍子へ。皆、同じことを反復するので重ねていくのは難しい。しかし楽器に触れるとやはり楽しそうだ。デモ演奏「太鼓の曲」「春の海」「桜ファンタジー」を終わった時には、しばし放心状態。障害者のワークショップは改善の余地がたくさんある。反省をしつつ次回へのアイディアも話しながら、気合いを入れ直して着物に着替えて箪笥町区民ホールへ。新宿三曲連盟主催「邦楽鑑賞会」日本の響き〜古典から現代へ〜。「さらし」と「音風景」賑やかに演奏できて締めくくった。お疲れさまの一日だった。
6月24日(木)
夕方、西麻布の玉木事務所アルキへ。作曲家・丸山和範氏と初対面。来年4月の菜の花コンサートに新曲を委嘱するために紹介していただく。メガネが印象的な非常に元気な方だ。国立音大の学生2人を引き連れ、玉木氏とのやりとりは下手な漫才を聞くよりテンポがあっておもしろい。このまま二人でステージにのれば、お客さんには大受けだろう。そんな想像をしながら私も飲んだ。つづきは「HALLE海Z」まで大いに、飲み、食べ、しゃべり、また飲んだ。二人の若い学生は一言も言葉を発せず、帰っていった。私は明日、本番だというのにこんなに飲んでしまっていいのだろうか????
6月23日(水)
夕方6時「さらし」リハーサル。明後日、新宿三曲連盟主催「邦楽鑑賞会」で「さらし」を弾く。箏は私と吉原佐知子、野澤佐保子、三絃、西潟美渓。さっちゃんは1週間パリとベルリンに演奏に行っていて、先ほど、成田に着いたばかり。疲れているだろうに気合いが入っている。母も85歳とは思えない元気ぶりで「さらし」もへっちゃらで弾いてのけるのだ。元気な「さらし」になりそうなので楽しみである。
練習後、目白「シャーク」で食事をしながら、明後日、目白福祉作業所でのワークショップの打合せをする。佐知子がリーダーでいろいろとアイディアを練る。所要2時間と長いのでそれぞれの楽器のデモ演奏も入れることになった。
6月21日(月)
夏至。日の出は4時25分。日没は7時。
今日は竹内の61回目の誕生日。
昼が一番長い日に生まれた竹内敏信は生まれながらにして、風景写真家なのだと実感。10年前に、北海道でくも膜下出血で倒れて以来、後遺症もなく元気で仕事をバリバリこなしている。信じられない現実に感謝。今日は大岡山の根本先生の治療日なので、お酒は飲めないけれど、目白「すしよし」さんでお目出とう! これからも相変わらず、日々楽しく生きてもらいたいと、、、、お願いしまーす。飲み過ぎ、食べ過ぎ、働き過ぎに注意!!
6月19日(土)
右顔面がやはり、少々腫れている。夕べ、氷で冷やしたけれど、頬には紅いアザが残るかもしれない。唇はぶっちりと腫れて、食べ物が食べにくい。ヤヤヤ、、、、膝もすりむけていた。昨日は顔のことばかり気にして、冷やしていたので気がつかなかったが、、、。やはり持病の足腰の悪さから、右足が上がっていないでつまづいたのだ。情けないことである。
それなのに今日は邦楽ジャーナルから派遣されてきた初対面の小林渡氏のインタビュー。こんな顔なのに写真を撮るってか。もう仕方ない、これも運命とあきらめて撮られることに。「三味線を弾く、初心者のためにアドバイスを」ということだったのに、なんだか気がついてみたら、自分の「音に対するこだわり」ばかりしゃべっていた。よかったのだろうか、、、、顔写真ともども7月号が気になるねえ〜。
6月18日(金)
午前11時からレッスンに次ぐレッスン。今月はほかに日程がとれず、今日に集中してしまったのだ。みな熱心でエネルギーを吸い取られる。よる7時から純正律音楽研究会の総会。時間ぎりぎりでスタジオを明け渡す。勿論、私も理事なので出席。昨年10月にNPO法人になって始めての総会。議長は事務局長の黒木氏。新顔も見えて熱のこもった議論が展開。これからの会の行く末に、様々なアイディアや可能性があって楽しみである。CD制作、ワークショップ、コンサートなど、邦楽のことも勿論、視野に入れて、4月14日のオペラシティー「菜の花コンサート」の予定もバッチリ。
終わって目白「てんやわんや」でビール。太田氏が酔っぱらっているので閉口した。急いで逃げ帰ろうとしたら、目白通りですってんころりん。転んで顔面を道路に接触させて、あろうことかアスファルトにキスをしてしまい、血がたら〜り。今日はなんて日が悪いんだ! とブツブツ言いながら泣きながら、なんとか家にたどり着いた。
6月17日(木)
昨日、成田に到着後、自宅で後かたづけしながらゆっくりと休みをとったので、今朝は時差ぼけもなくすっきり起床。午前10時から事務所・TAオフィスで会議。スケジュールなどの確認。12時から現邦研、若手メンバーによる石垣征山作曲「音風景」のリハーサルに立ちあう。野澤徹也、木村陽子、藤田智子、石橋ゆか、神令。普段グループとして活動してないバラバラのメンバーのわりにはまとまっている。しかし、この曲は主張と協調のバランスが難しいのだ。一人一人の主張がまだ不足。
夕方4時から洗足学園音大の教室改造会議へ。大まかなラフ案が提示され、徐々にイメージが具体化されていく。現実に一気に引き戻された一日だった。
6月15日(火)
曇りがち。バーデンから田舎道を走って田園風景を堪能。途中からハイウェイのレストランによって昼食。野菜の盛り合わせにサラダ。ヨーロッパに来ると私はヴェジタリアンに変身する。とにかくどこでも野菜好きな私には嬉しい食事が出来るのである。前菜はサラダ。メインディッシュは温野菜。
これが私の理想的な食事なのである。
チューリッヒ発17時50分発JAL452便。成田へ。機内食は勿論、ベジタリアンミール。
今回は事故もなく無事終了。竹内の取材ともども母への孝行にもなった旅行だった。お疲れさまでした!
6月14日(月)
スイス旅行最後の日は晴れた。本日の宿泊地バーデンに向けて出発。相変わらずゴキゲン悪い竹内。方向を間違えて全く違う道をひた走る。やっと現在地を確認したら、なんと正反対の方向へ。ならば、とユンヌパスを越えて行こうではないか。これがなかなかいい道で素晴らしい景色が堪能できた。それがスイスのいいところなのだ。どこへ行っても絵のような風景を楽しめるのだから、、、、。久々にハイウェイを一気に走ってバーデンへ到着。保養地らしい緑の多い街である。ホテルの大きな楡の木陰のレストランで夕食。
スイス最後の白ワインを楽しむ。しかし竹内のゴキゲンは、、、、。
6月13日(日)
寒いくらい温度が下がり雨模様。グリンデルワルドから下りて、途中アデルボーデンの谷へ寄り、昼食をとってツーン湖へ。ツーンは古い街らしく古城のような教会を中心に旧市街が川沿いに趣があるたたずまい。今まで車で走って通り過ぎていただけなので気づかなかった街の歴史的な景観を楽しめた。
今回の旅では竹内がアシスタントの向井に怒りッ放しなのである。だんだん顔がゆがんできた、と脅かしてみたけれど、全然改善されない。こんなに怒ってばかりいる竹内は見たことがないので、少々心配。せめて夕食の時は忘れて楽しく飲もうと思うのだが、、、、、残念。仕方ないのかなあ?、、、バッテリー切れのカメラを渡し、フィルムを入れ替えてない、出発の時刻に大幅に遅れる、言うことを聞かない、などなど怒れることばかりなのだ、、、、う?ん堪えてください、、、。母ともども大呆れ。
6月12日(土)
くもり時々雨。インターラーケンを出発。ラウターブルーネンの谷間へ。ちょうど雲がとぎれユングフラウがその美しい姿を見せてくれた。いかにもアルプスらしい絵に描いたような景色だ。本日の宿泊地はスイスへ観光に来たら誰でも必ず行くというグリンデルワルド。しかしここの風景はいつ来ても何度見ても飽きない不思議な魅力がある。ホテルは最上級のレジーナ。
部屋のテラスから眺める氷河をいただくアイガーやメンヒの雄姿や、目前に広がる緑の牧草地が美しい。ついビールを飲んだりワインを飲んだりしてしまう。夕食は長いアルプスホルンの低い音で始まった。途中から老ピアニストが柔らかいえもいわれぬ美しい音でその雰囲気を盛り上げてくれた。何とも心憎い名演奏。10年ほど前にミューレンのホテルにいたピアニストを思い出させてくれた。こういう演奏をするまでに、どんな人生を歩んできたのだろうと、思わずには居られない、その白髪と顔のシワが魅力的で興味をひく。またまたワインがすすんでしまった夜だった。
6月11日(金)
本日も暑く、晴れ。今日の宿泊地インターラーケンに向かう。途中はスーステンパスの峠越えを楽しむ。残雪がたっぷりあって、滝も水量が多くなかなかバラエティーに富んでいる。いくつかの谷間に入り、のどかな山間の道をゆったり走りながら田園風景を眺める。時々曇りがちになってインターラーケンに着いた頃は雨模様になっていた。鉄道の駅と川の船着き場のあいだにある小さなホテル。早めに食事を済ませてゆっくり休むことにした。

6月10日(木)
ルッツエルンにて快晴。朝7時大砲の音で起床。白鳥が群れている川の向こう岸の教会かから礼拝を終えたらしい人が出てくる。やはり今日は何か祝日らしい。ホテルの前の通りでは中世の衣装を身にまとった人々のパレードが続いた。珍しいものが見物できてラッキー。朝10時、ホテルを出発。本日は東のクラウゼンパスへ。スイスでのこの時期の峠越えほど気分のいいものはない。今回のレンタカーはオペルのワゴンタイプだが、ここを愛車RX-8で走ったら、どんなに気分がいいだろう、、、と想像だけで楽しんでみる。お昼は例によって、超景色のよいところでカップヌードル。しかし今日は暑いぞー。ぐるっと巡って四森州湖へもどってホテルに到着したのは夕方7時。本日はこのホテルのレストランで赤ワイン。スイスの赤ワインは本当に珍しいけど、これもなかなか美味。またまた酔っぱらってそのままベッドへダウン。
6月9日(水)
朝7時に自宅を出発。母のもう一度スイスへ行きたいという願いで成田へ。
この時間から首都高の渋滞はすでに始まっていた。加えて事故渋滞との情報。何とか出発1時間前に成田に無事到着。チューリッヒまでの直行便はDC10の機体JAL451便。機内の座席に落ち着いたときにはもう疲れてしまってぐったり。一方、母は85歳という年齢を感じさせない元気さで張り切っている。私はワインを飲んだくれて寝ていくしかないか、、、、。
11時間あまりでチューリッヒへ到着。午後3時半、快晴。昨日、先に到着していたアシスタントの向井と合流。我々は母のパスポートが間に合わず一日遅れになった次第。予約していたレンタカーのサイズが小さく、荷物が全部積み込めないのだ。文句を言って多少大きいのに変更して何とか出発。海外でのレンタカーは常にトラブルがつきものである。
真夏の天候の中、またまた大渋滞。やっとチューリッヒを脱出して3時間あまりでルッツエルンへ到着。旧市街の中を予約されているホテルを探すのは苦労する。かなり由緒ある古めかしい木造のホテルに落ち着いた。川沿いのレストランはどこも満席。今日はなんの日なのだろう、と思わせる程の人出で夜遅くまで賑わっていた。この地方特産の白ワインで乾杯。長い一日お疲れさまでした。

6月5日(土)
本日は大阪・イシハラホール主催、作曲家・池辺晋一郎の「歌でたどる日本史」というタイトルのコンサートシリーズ(イシハラホール10周年からスタートする新シリーズ)「江戸のグローバリゼーション」。いよいよ毎日練習してきた「二上り甚句」「二上り新内」「大津繪」の初体験の演奏である。午前11時から池辺氏とリハーサル。「我が国クラシックの歩みをふり返り、時代が遺したメッセージを汲み取っていこう」というコンセプトなのである。午後からは池辺氏編曲によるソプラノ、バリトン、ピアノ、三味線による「せつほんかいな」「槍さび」「猫じゃ猫じゃ」。遊びごころ充分な企画なのであるが、演奏する方は真剣なのだ。もしかしたら今日はステージで演奏するより、客席で聴いていた方が楽しいかもしれない。そんなコンサートだった。終わって池辺氏、ホールのプロデューサー戸祭さん、出演者などで打ち上げ。朝から夜遅くまで池辺流のだじゃれ漬けになってしまった1日だった。

6月4日(金)
銀座の富士フォトサロンへ日蘭協会主催の「オランダ写真展」へ。竹内のオランダの風景や、竹内が審査して選ばれた作品などが展示されている。中には特別出品の日蘭協会名誉総裁の秋篠宮殿下の作品もある。隣のスペースでは以前、TAオフィスにいた清水哲朗君の「モンゴル」の写真展。何年もかけて、モンゴルに通いつめた結果がいい写真となって感動を与えている。
このシミちゃんは8年前に現邦研でいっしょにモンゴルへ行った際に、仲良しになって現邦研のよっちゃんと結婚した。それで、もうすぐパパになるらしい。よっちゃんの大きなお腹を見れば一目瞭然。
6時からホテルオークラで秋篠宮殿下ご夫妻、ご臨席で日蘭協会50周年記念式典とレセプション。途中退席で21時16分発のぞみで大阪へ。三味線2挺もって鞄持ちは吉原佐知子。ビールを飲みつつおしゃべりしつつ、大阪のホテルに着いたら12時をまわっていた。お疲れさまの一日だった。
6月3日(木)
現邦研、第10期も4週目となった。本日の研究科は藤本草氏(ビクター伝統文化振興財団理事長)による「世界の音を聴く」。毎年、日本国内はもとより、世界中で録音した珍しい音をいろいろと聴かせてくださる。当研究所ならではの楽しい授業だ。今年はクイズ形式。日本編15、ワールド編25の音を聴いてそれぞれ答える方式。日本編では、ジャンル、曲名、演奏者を答える。ワールド編は国名、ジャンル、曲名を答える。いや〜解っているようで答えが出てこない、、、、、ひどいことに三味線音楽のジャンルがよく聴き取れないのだから情けない。答えを見れば、ああ、そうそうって解るのに、採点したらなんと48点。研究生では私より高得点が一人居た。神山さよ子さん、えらい!! 本当に不思議な声や音を聴くことが出来て楽しい授業、有り難うございました。
6月2日(水)
素晴らしいお天気に恵まれ、気持ちのよい午後、首都高をRX-8で走るのは爽快だ。このままドライブしたいところだが、用賀でおりて午後1時、溝ノ口の洗足学園音楽大学へ。本日は来年から始まる現代邦楽コースの教室改修工事についての始めての会議。1号館の2階の広いスペースをいただき、そこに合奏用の教室とレッスン室、楽器庫、事務室などを配置することになった。建築設計、施工業者の方々と様々に協議。次回は目白の現邦研スタジオで実際に楽器をみていただきながら、その収納や部屋の配置などについて考えることになった。理想的なものは何か、、、、若手講師のアイディアをいかして使いやすく、明るい教室をつくりたいと夢が広がる。新設・現代邦楽コースのチラシも出来て、夢が実現し、現実味をおびてきた。8月には入試講習も予定されている。いよいよだ!
6月1日(火)
本日は写真の日。竹内が「日本写真協会賞」をいただくことになり、新宿パークタワーホールにて、午後4時30分から授賞式が行われた。毎年、写真文化の振興や発展に貢献した人や団体に贈られるもので、国際賞、功労賞、文化振興賞、作家賞、年度賞、学芸賞、新人賞などがある。竹内は昨年出版した写真集「天地(あめつち)」が受賞対象になり、年度賞となった。受賞した一人一人がスピーチしたが、竹内いわく「風景写真が一段下に見られがちなので、もっと正当な評価をして欲しい」と訴えた。どうしても風景は事象がはっきりしているので、芸術的作品として認められないらしい。ワケのわからないコンセプトアートがやはり、はばを利かせているのだろうか。写真のような新しい分野に、そのような芸術に対する古めかしい刻印が根付いているのは本当に心外であきれる。頑張れ風景写真。新しい風を写真界に!
授賞式のあとは和気あいあいとレセプションパーティー。二次会は目白の「すしよし」さんへ。