2004年 7月
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7月30日(金)
東京は台風の影響でお天気が悪いらしい、こちらは快晴で猛暑。フェーン現象とかでこんなに暑いのは珍しいとのこと。集中講義の最終日なので、午後からは発表会にする。学生は3つのグループに分かれ、日本語の発声と声で創作。それぞれの演奏のあと、ボルボウダキス氏がピアノで加わって、もう一度演奏。即興的に音楽の形がくっきりとして、作品らしく様変わりしていく。滅多にない体験が出来て幸せな学生たちだ。ボルボウダキス氏の自作自演の演奏を一曲聴かせていただき、私と佐知子で古典「千鳥の曲」、玉木宏樹作曲「いちめんの菜の花」を全員で唄って終了。茂手木さんからいい授業だったと、感激していただいて恐縮。
またまたゆっくりと東京へ走って帰ってきた次第。
7月29日(木)
上越教育大の集中講義、3日目。朝から強い日差しで気温が高い。昨日、東京からこちらに到着。今回は吉原佐知子をにも手伝ってもらうことにして、同行。先週の授業の復習をしながらすすめる。ギリシャ人作曲家のボルボウダキス氏も昨夜、こちらで自作自演のコンサートだったとかで、授業に参加。声を使ったパターンミュージックを取り入れたり、テキストを持ち寄ってグループで創作したり、と先週より地声を自然に出せるようになっている。夜はボルボウダキス氏お気に入りの天ぷらやさんへ。日本に来てこんなに美味しいものが食べられるなんて、と大はしゃぎ。茂手木さんも私も、サッチャンにまでご馳走してくれた。
7月27日(火)
午後6時。虎ノ門の日本視聴覚教育協会にて会議。
文部科学省の指定による「和楽器で音楽創りを楽しもう」というビデオ教材の企画会議である。音楽教育の日本女子大教授・坪能由紀子氏に相談をうけたもの。まず企画意図などの説明があり、それぞれの問題点など討議。
音楽創り(創作)の活動は、子どもが自発的に生き生きと取り組むことによって、音楽に対する豊かな感性を培い、発想力や思考力、構築力などをはぐくむもので、「音」を「音楽」へと創り上げていく、喜び、仕組み、表現などを学ぶことが出来る。我々がいつも取り組んでいるワークショップと同じ発想。全部で20分のビデオとして、小学校、中学校用に映像化するのだが、ビデオ制作会社のスタッフは全く具体的なイメージがつかめず、苦慮していた。私には子どもたちの生き生きとした表情が見えているのだが、、、。来年1月完成予定。

7月25日(日)
午後1時。現邦研・研究生による期末コンサート。本科生は練習曲メドレーに取り組んで、まじめさに好感がもてた演奏だった。研究科生はやはり練習不足でアンサンブルがうまくない。パートも適材適所ではなかったようで、綿密な取り組みを望みたい。また夏休みにライブを計画中らしく、集中力にも影響しているのではないだろうか。心残りなコンサート結果だった。
午後3時。10周年公開講座「日本音楽の楽しみ〜ギリシャ旋法と雲井調子」。茂手木潔子氏を講師に迎え、ギリシャ人でドイツで活躍している作曲家・ピアニストのミナス・ボルボウダキス氏と作曲家・ヴァイオリニスト玉木宏樹氏をゲストにお話を進める。古代ギリシャの音階と日本の箏の調絃(平調子、雲井調子)などが全く同じであることに着目して、二人は作品を作曲している、など興味深く聞いた。演奏は私と吉原佐知子で「雲井六段」山本普乃、松本京子、野澤佐保子で玉木宏樹作曲「デルフォイの風」。ゲスト二人の即興演奏も聴きたかった、とあとで思った次第。興味深い公開講座になった。
打ち上げは目白の「やる気茶屋」。飲んべえの玉木氏と全くアルコールを飲まないボルボウダキス氏が意気投合して賑やかだった。
7月24日(土)
快晴で上越も暑い。集中講義2日目。本日は三味線の伴奏で歌ってもらう。
芭蝉の句を自由なメロディーで三味線の音色に合わせて声を出す。昨日よりずっと声に張りがでてきて、邦楽の歌らしくなっているのにびっくり。三味線の音色は、自然に人の声に響き合うように思える。歌の伴奏楽器として成り立ってきたのが如実に解って面白い。何も言わなくても、半音の幅も狭く唄ってくれることも、興味深いことだ。お昼は地物の回転寿司で。
午後4時に終わってそのままRX-8で東京へ。ただしスピードは出せない。
違反点数がもうないのである。まじめに80キロの制限速度を守る車は少ない中、ちょろちょろ走る。トホホ・・・
7月23日(金)
昨日、新潟県・上越市へRX-8でやってきた。上越教育大学における集中講義、第1日目。茂手木潔子教授の依頼によるもので、日本の歌についての授業を今週と来週で30時間行うというもの。本日はまず、日本語の発声と発音について。15名ほどの学生一人づつに声を実際に出してもらう。箏を伴奏に様々な歌を唄ってもらう。「さくらさくら」「今様越天楽」「千鳥の曲」「熊野」など問答風なものも取り入れて語りにも挑戦。洋楽的発声が時間とともに、邦楽的発声に変化していくのがよくわかる。夕食は茂手木教授が美味しい天ぷらやさんでご馳走してくださった。久々におしゃべりは尽きない。
7月21日(水)
午後から洗足学園音大へ。来年度からの現代邦楽コースのカリキュラムに関する会議。続けて邦楽教室改装工事の会議。どちらも準備が着々と進んでいる。画期的な邦楽のカリキュラムと邦楽専門の教室が出来れば、きっと多くの若者が洗足学園音大に来てくれることだろう。邦楽の専門知識をもった教師が学校教育の現場からも、その人材が求められている。期待と責任を感じつつ、新しいことへの楽しみは格別の感がある。会議終了後、学部長・岡田知之先生と打楽器の学生とのリハーサルを行った。10月5日、前田ホールで行われるコンサートの練習なのだ。三枝成彰作曲「フラッシュ2」。何十年ぶりに演奏するこの曲は、本物のフラッシュを演奏に使用する作品。三味線も打楽器的な扱いに徹している。若者との競演は汗だくだ。
7月18日(日)
美音会で年2回催されている三曲合奏研究会。猛暑が続いている中、尺八のメンバー11名、糸方10名が参加。カットなしの全曲演奏で古典の名曲を11曲演奏。「近江八景」「根引の松」「根岸の四季」「花の雲」「桜狩」「那須野」「雨夜の月」「さらし」「かざしの雪」「熊野」「赤壁の賦」。
古典作品は一つの曲の中に、様々な要素が、織り込まれていて面白い。しかし演奏時間30分というものもあり、体力がいる。こう暑いと、聴いている方は、眠気との戦いにもなる。演奏している方は汗だくで必死なのだが、、、、、。ホントに暑い中、一日中お疲れさまでした。
7月15日(木)
現邦研、研究科の授業。25日に行われる期末コンサートのリハーサル。
どの曲も研究生には難しいグレードの作品である。背伸びして難しい曲を演奏するのは確かに勉強になるが、何度も合奏練習を積まなければ効果的ではない。その努力を積み重ねられるかどうか、、、、その一言につきる。細かい注意点を一つづつあげても、問題は解決しない。練習して練習して積み上げてはじめて、その作品の様相が現れてくる。今の段階はそのずっと手前だ。中能島欣一作曲「三絃・箏・尺八のための二章」、杵屋正邦作曲「ざざんざ」どちらも作品としては面白く演奏しがいがある曲だ。頑張れ!
7月14日(水)
明日15日が母の85回目の誕生日となるので、目白のイタリアンレストラン「シャーク」にてお祝い。事務所のスタッフや山ちゃん、サッチャン、米ちゃんも集まって、賑やか。母はいたって元気で毎日マイペースで暮らしている。娘の私がいっさい、構ってあげないので気丈に頑張っているようだ。
最近、少々小言が少なくなったものの、気に入らないことは黙っていない性格なので、ストレスを溜め込まないのが、元気で長生きの秘訣なのだろう。
そして、よく食べるのだ。お肉もお魚も、そしてデザートまでぺろり。その食欲には負けますよ。いつまでも若く元気で、、、、ハッピーバースデイ!
7月9日(金)
相変わらずの猛暑。梅雨とかはどこへ行ってしまったのだろう、、、
午前中、ずっとテレビ朝日で北朝鮮の空港から中継をしていた。ジェンキンス氏と二人の娘さんたちである。珍しい映像についつい見入ってしまった。
夜、日比谷のプレスセンターへ。佐藤仁重さんの写真集「紐育の休日」出版記念パーティーに出席。賑やかに大勢の人々が集い、大盛況。仁重さんの人柄なのだ。「女性だけの写真教室」などを主宰して大活躍をしつつ、ニューヨークへ通って撮りためた作品集は、楽しさが直に伝わってくる。オメデトー!
7月7日(水)七夕
昨日も今日も猛暑。昨日、東京から愛車で3時間半ほどで松本市へ。三味線2挺とともに、鞄持ちデビューの米澤君を連れてきた。長野県松本市、ザ・ハーモニーホール。地元の女性合唱団AZのコンサートで、新実徳英作曲「をとこ・をんな」をコントラバスの溝入敬三氏といっしょに助演。指揮は勿論、栗山文昭氏。17年ほど前の初演以来、日本でも各地で演奏している。イタリアへの演奏旅行も忘れられない。もう何回演奏したか数えられないほどだ。この作品を演奏しつつ、どこへ行っても、美味しいものにも事欠かないのは、栗山先生のお陰か、、、、、今回も松本の地物の食材をたくさん、美味しくごちそうになった。演奏にもエネルギーがあって良いコンサートだった。打ち上げはおいしさとともに深夜に及び、確実に体重は増えたのだ。
7月5日(月)
このところ聴きに行くコンサートが続いている。今日は千駄ヶ谷・津田ホール。「ジョヴァンニ・ソッリマの世界」副題に〜チェロ界のジミ・ヘンドリクス、待望の初来日〜とある。なにやらすさまじい感じなのだ。昨日もその前日も物静かな人柄に接していただけに、ギャップがありすぎる。プログラムは自作の「ヨーゼフ・ボイス・ソング」のみを1時間弾きまくる。セミ・アコースティック・チェロとライブ・エレクトロニクスのための初演作品。圧倒的なパワーとエネルギーに押しつぶされそうになりながら聴いた。激しく揺さぶられながら、ほとばしる音、音、、、、素晴らしかった。ゲスト出演したマリオ・ブルネロとの二重奏も圧巻。チマチマ三味線を弾いてるのがイヤになるほど、大らかで緻密な音楽だ。来年、ソッリマさんの三味線の委嘱作品、本当に楽しみだけど、、、、「だれか、私を支えて!」といいたいほど、その音楽を受け止められるだろうか、、、、、少々、心配になった。
7月4日(日)
朝9時30分。藤本氏がソッリマ氏を連れて来てくださる。いろいろと打合せをし、三味線の音も聴いてもらう。「さわり」の話もすぐに理解し、いくつかの奏法も説明。なにか強いインスピレーションを持ったらしく、2時間くらいで暑い日差しの中を帰っていった。どんな作品になるのだろうか・・・
夜は下北沢のロフトへ。シンガーソングドクターでおなじみの福田六花氏のライブなのだ。サックスとピアノそれにギターの弾き語り。ゲストは純正律の玉木宏樹氏。ノリノリで1時間半。楽しいライブを堪能。
終わってから玉木先生の奥方、六花さんの母上、それにおなじみ佐知子、普乃、成瀬などなど15名ほどで打ち上げ。二次会まで、大にぎわいで飲んだ下北沢の夜だった。
7月2日(金)
午後のレッスンを早めに終わって、サントリーホールへ。
マリオ・ブルネロ&オーケストラ・ダルキ・イタリアーノのコンサートである。"東京の夏"音楽祭の初日公演でもあり、マリオのファンも多く、盛況。プログラムはバッハ「ブランデンブルク協奏曲6番」に始まり、モーツアルト「交響曲40番」で終わる。中でソッリマとマリオの「チェロよ、歌え」は絶品。この曲はCDで聴いて、すっかり気に入ってしまったのだが、目の前の生演奏は数倍素晴らしい。アンコールの「ハッピーバースデイ」が様々な作曲家風に演奏されて、お洒落で大喝采だった。本日もお酒抜きで抜群に楽しく、幸せな夜になった。
7月1日(木)
午前中、定期検診のため病院へ。、このところ睡眠不足もなく体調良好。午後から三味協の事務局会議。10月3日のコンサートに向けての準備など、もろもろ。
夕方、6月のはじめからずっと使えなくなっていたi-bookを修復のため、パソコン名人の杉本氏にきていただく。旅行中もずっと使っていたパソコンが使えなくて、本当に困っていたのだ。2時間以上かけてやっと使用可能に。本当に有り難かった。夜8時、表参道へ。来日中の作曲家・ ジョヴァンニ・ソッリマ氏と初対面。
ビクターの藤本草氏と人気チェリストで指揮者のマリオ・ブルネロ氏らも加わり10人くらいで会食。ソッリマさんには来年の三味線コンチェルトを委嘱している。イタリア人にしては物静かで落ち着きのある口調が印象的だ。しかもシシリーのパレルモに住んでいるという。いろいろと話をして日曜日に当方で打合せをすることになった。帰りは宿舎までRX-8で送っていった。ノンアルコールビールでもウキウキと楽しい夜だった。