2004年 9月
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9月28日(火)
グラフィックデザイナーの浅沼剛氏の個展のため銀座に出かける。浅沼氏は20年らいの友人で、奥様はチェンバロ奏者。以前は表参道に事務所を構えて、たくさんのスタッフとともに夜中まで仕事をしていたが、現在は創作に専念。飲んだり食べたりと、会うことも少なくなってしまった。我が家のトイレ空間は浅沼氏のポストカードがピンナップされていて、浅沼ギャラリーになっている。その話をしたら1枚作品を、と薦められて、ついつい買ってしまったドローイング。一番安い価格だけれど、、、。
9月27日(月)
夜7時から杵屋正邦生誕90周年記念演奏会のリハーサル。10月7日・故・正邦先生の誕生日に行われる演奏会。琵琶。三味線。箏、尺八、鼓の合奏曲「友垣」で琵琶の平山万佐子さん等と共演。平山さんが早く到着したので、久々に昔話に花が咲いた。私が22歳の時に正邦門下に入ってからなので、付き合いは長い。若い頃はよく夜中までおしゃべりをしたことを思い出した。私は忘れっぽいたちなので、覚えていないことでも、色々と行状を覚えていて、聞かせてくれた。友達とは有り難いものだ。つい、昨日のようでもあり、遠い過去のようでもあり、、、、。
9月26日(日)
現代三味線音楽協会主催「青少年のための楽しい三味線コンサート」リハーサルに立ちあう。第1部「みんなで楽しく弾こう」の3曲。杵屋正邦作曲「津軽三味線によせて」野澤徹也指導のもと8名の演奏。勢いを持って弾けばうまくいきそうだ。佐藤晶子作曲「潮騒」4種の三味線の合奏で上原潤一指導で10名が出演。様々な三味線の手法を駆使している。最後は玉木宏樹の新作「蒼の舞」箏、十七絃は3名づつで9名、それに三味線が10名でブルースを楽しく、アドリブ入りで盛り上がる。山本普乃指導で奮闘。これだけ弾く方が楽しめれば、聴く側もノリノリで楽しめそうだ。1週間後の10月3日の本番に期待しよう。
9月25日(土)
純正律音楽研究会主催「響きの体感〜玉木宏樹の音程のワークショップ〜」。スタジオの空くのを待って、7時から20名ほどの参加者を集めて行われた。ヴァイオリンとリコーダーを持参した人とともに、玉木宏樹氏指導で、響き合う音程を見つけて美しくハモって行く体験。ゲストはヴァイオリンの水野佐知香さんと箏の吉原佐知子。水野さんと玉木氏との二重奏はノンビブラートでも充分美しく豊かな響きが醸し出されている。箏はやはり調弦に尽きるのだろう。普段のピタゴラスではなく純正律に合わせる。重音が美しく響きあう。そうなるとピュアーで美しい音色が欲しくなる。終わって大阪からの参加者もいっしょに、お疲れさまは目白「綺羅ダイニング」。
9月23日(秋分の日)
少し時期遅れの美音会ゆかたざらい。夏の勉強会である。午前11時から古典、現代曲取り混ぜて全22曲、日頃の成果を発表する。演奏し終わったあとは、皆それぞれ、緊張したりしてうまくいかないという風で悔しそうな顔をする。本当に平常心で演奏できたら、と私もいつも思う。母は古典曲は全曲演奏。元気で何よりだ。尺八の方などは全く緊張などしない様子で演奏を楽しんでいる。うらやましいことである。私は先週末から首の頸椎症で箏を演奏するのが少々つらい状態。終わって目白「スタジオーネ」で賑やかに食事会。
9月22日(水)
洗足学園音大で10月5日の80周年イベントコンサートのためのリハーサル。昨日、ウクライナから帰国したばかりのヴァイオリンの水野佐知香さんと「TANGO-AKIKO」を合わせる。作曲者の玉木宏樹氏いわく「いつも自分が弾いていると気づかないけど、三味線がよく鳴っていて賑やかな曲だなあ〜」。確かに我ながらちょっとうるさいかも〜。しかし部屋の中ではそうでも、西洋楽器はホール会場では大きな音になる。本番当日はPAが入るとかでバランスはどうなるのだろう。もう一曲、岡田知之先生指揮、打楽器アンサンブルとの「FLASH」はシンセサイザーなどの機材を揃えて、それらしくなってきた。こちらはエレクトリック三味線で対抗するので問題はなさそうだ。しかしフラッシュを含めて、全体の機材を揃えるのは20年前の作品だけに苦労があり、セッティングに少々時間がかかる。
9月16日(木)
洗足学園音大で会議。
11月27日東京・邦楽コンクール本選について。
来年度カリキュラム。
現代邦楽コース教室改装工事。
冬季入試講習などなど、、、、。
と立て続けの会議でいささか疲労。同行した山ちゃんもぐったりで少々風邪気味とか。涼しくなったかと思うと蒸し暑く、身体がついていけない毎日。さわやかな秋の日が待たれる今日この頃だ。
9月15日(水)
東京・邦楽コンクール予選通過者発表。先日の予選審査を経て本選会に出場出来るのは16名と1組。演奏レベルは非常に高く、箏8名、十七絃2名、二十絃2名、篠笛2名、琵琶1名、笙1名、尺八・二十絃二重奏1組と、強者が勢揃いした。いずれも本選での成果が期待される。果たしてどのような結果となるか11月27日(土)が楽しみである。1位(100万)、2位(50万)、3位(20万)、奨励賞(5万)はだれが獲得するのだろうか。
9月10日(金)
ウイーン在住の作曲家・森本YUKI氏から新作の音源が届いた。このところ日夜、楽譜とにらめっこの新作「NEGNAS」。11月8日にソロ作品だけで予定のリサイタルのためである。作品全体の構成や音のイメージは大幅に間違ってはいないので安心したが、極端に高い音程の音型が、形になりにくく苦労している。それに重音も開放弦が鳴りすぎてしまって音程感が希薄になってしまう。などなど多くの難題と取り組みながら、これから2ヶ月戦わねばならない。チラシ校正も最終段階で、あ〜あ、もう逃れられない。だれが決めたの、リサイタル!
9月8日(水)
洗足学園音大で教室改装会議。当初のプランから縮小して、相当様変わりしてきた。練習やその他の状況から考えても、大きな長方形の教室はどうしても欲しいところだ。現在のTAスタジオとほぼ同じくらいは確保したいが、、、、、まだまだ流動的。終わってから学部長の岡田知之先生指揮による打楽器アンサンブルと三枝成彰作曲「FLASH-2」のリハーサル。10月5日前田ホールで行われる洗足学園80周年記念イベントコンサートのためである。初演から20年を経て再演。打楽器群は当時のシンセサイザーなどの機材が変貌していて、揃えるのに苦労があるようだ。三味線はエレキが発達して、三味線かとうさん特製のエレクトリック三味線が活躍できて、音は問題ない。あとは体力。
9月5日(日)
現代三味線音楽協会主催・講習会。山本普乃を中心に上原潤之介、野沢徹也など若手が指導して行う三味線の合奏曲3曲。10月3日に行われる「青少年のための・楽しい三味線コンサート」のためである。新作は玉木宏樹作曲「蒼の舞」。箏1,2,17絃、と三味線の編成。三味線合奏曲では珍しい全くのブルース(だから蒼?)。全体に参加者メンバーをもっと増やした方が、ブルースが生き生きとすると思った。アドリブも楽しく出来れば大成功だ。ほかに杵屋正邦作曲「津軽三味線によせて」、佐藤晶子作曲「潮騒」の計3曲でまるまる1日中の講習、お疲れさま。本番に向けて頑張ろう。
9月3日(金)
野澤徹也による「三味線新作展」日暮里の和音に出かける。周辺の駐車場がいっぱいでウロウロしているあいだに7時を回ってしまった。若手作曲家6人に委嘱して新作ばかり6曲を演奏するなんて、大変なことだ。助演の仲間も好演で演奏家の情熱が感じられた。作品はひねりすぎではないか、と思えるところが多々あって、少々残念。ソロをのぞいてPAしていなかったが、それで正解。お客さんも盛況でなによりだ。果敢に委嘱活動に挑戦していく姿は頼もしい限り。終わってから福永千恵子さんを誘って、菅原幸生氏行きつけの湯島のお寿司やさんへ。私は車なので飲めないけれど、ノンアルコールで乾杯。美味しいお寿司でごちそうさま!
9月2日(木)
虎ノ門・日本視聴覚協会にて2回目のビデオ教材「和楽器で音楽創りを楽しもう」の制作会議。文部科学省の担当官、モデルとなる小学校、中学校の音楽の教師、制作会社から監督さんと制作スタッフ、それに坪能由紀子氏と作曲家・松尾祐孝氏、それに私が出席。身近な「川のながれ」をテーマにそれぞれが音楽創りをすることに決定。実際の音楽授業をしながら撮影を進行する。小学校では箏を、中学校では太鼓や三味線も加えて「さらし」の音型をもとに音楽を発展させていく。20分という短い時間ですべてを語らねばならない難しさがあるが、全体の構成がまとまって、先が見えてきた。
9月1日(水)
現邦研10周年記念イベント。東京・邦楽コンクール予選審査会。審査委員長・一柳慧、砂崎知子、藤本草、福永千恵子の各氏、それに私の5名で審査。箏、笛、笙、琵琶、三味線、尺八などなどエントリーはさまざま。音源もカセットテープ、MD、CD、DATといろいろ。音質がいいのもあれば、ひどいのもある。やはり音はよくないとね〜。それに選曲も重要なポイントになる。充分に本領発揮できる曲を選んで欲しいものだ。59組の中から厳正な審査で17組が選ばれた。箏のレベルが圧倒的に高い。結果は15日に発表。