2004年 10月
< 前の日記 
 次の日記 >

10月28日(木)
リサイタルの練習にも少々疲れてきた。体力、気力ともに本番まで持つのだろうか。三味線から少し離れてみよう。幸い、今日は竹内敏信写真展のオープニングパーティーがあり、出かけねばならない。ぞっこん惚れ込んでいるアイスランドを、大型プリンターで大きく伸ばしてのもの。エプソンフェアーの一環である。五反田のデザインセンターの壁面に大きな画面で大迫力のアイスランドが展開している。しばしリサイタルのことも忘れてあのアイスランドに思いが至って、気分もリフレッシュできた。
10月27日(水)
午後3時、ウイーンから作曲家・YUKI森本氏がリサイタルのために駆けつけてくれた。新作「NEGNAS」の初演に立ちあうためだ。本番まで、あと10日。最後の仕上げにはやはり作曲家ご本人のアドバイスがどうしても必要なのだ。非常に難しい作品なので、長い時間をかけて練習してきた。どの三味線に、どの駒をかけて、どのバチで弾くか、迷いはまだまだある。新作の初演の場合、作曲家が納得してくれることが、一番重要だと考え、目標にしてきた。イメージ通りに弾けること、そのための努力を惜しまない。今日、聴いてもらっての感触は悪くないらしいが、森本氏いわく「毎日でも来ますよ」長時間のフライトで飛んできたとは思えない元気さ。「いや〜、そんなにはいいです。他の曲もあるので・・・」タジタジである。
10月24日(日)
現邦研、創作発表会。本科と研究科3グループに分かれて、一つの作品を創っていく。坪能由紀子先生の「音楽創り」の授業の一環である。毎年、個性あふれる作品が出来上がり、楽しみな発表会。出来のよい作品は修了コンサートでも取り上げ、発展させてプログラムに加えることにもなる。発想は素晴らしいのだが、音にする上でツメが甘かったり、練習不足であったり、などなど注文は付けられるが、今回も力作が4作品出来上がった。
とにかく自分の楽器から音を探り、共同作業を経て、作品を創りあげる。自分の音楽の幅が、ぐっと広がる、重要な体験になるのだ。
後半は現邦研10周年記念公開講座、坪能由紀子講師による「邦楽器と学校教育」〜チームティーチングの意味と問題を巡って〜。魅力的な話術でアッという間の1時間。学校教育現場での問題点と邦楽のあり方を考えさせられるテーマである。多くの教職者も集まって熱心に聞きいった。我々、邦楽人と現場の音楽教師の密接なコミュニケーションこそが重要なポイントになる。邦楽がブームではなく、学校教育に根付くために、我々も努力することが必要だ。
10月23日(土)
現邦研、月1回行われているワークショップ講座「古典合奏研究」、本日は私の担当で「楫枕」。箏4名、三絃1名、尺八1名と今日は少人数ながら、遠く四国から勉強に来ている人もいて熱心。午後4時から6時。丁度終わってホッとした時、グラア〜リと変な揺れ方をして、地震。震度4ぐらいだ。地下でこれほど感じるのだから、、、、、と慌ててテレビを付けた。新潟が震度6だという。初めのうちは大したことはないと、テレビを見ていたら、どんどん被害が大きくなるし、余震も続いている。新潟の知人たちは大丈夫だろうか? 電話は緊急以外はかけられない。心配は募る。
10月21日(木)
雨はやんだが、コンクリートの壁に雨がしみ込んで、漏れてくるなんて、最低だ。建築12年のコンクリート、外壁を徹底的に防水し直す必要がある、。午後には水は治まった。管理会社に連絡。
午後1時30分より、現代三味線音楽協会の事務局会議。先日の「楽しい三味線コンサート」の後始末。しかし色々と支払いが滞っているという。当日。払うべきものが支払われていない!
あ〜あなんと言うこと。借金してでも払わなければならないのに、、、、助成金と今年の年会費が集まるまで、財政は厳しい状況だ。しかし多くの方々が寄付をして下さったり、援助してくださったりで、おお助かりだった。有り難うございました。
10月20日(水)
またまた台風が近づいている。しかも超大型。雨足が強い。また雨漏りが発生するのではないか、とスタジオの天井をにらみつけていた。こうなると練習もおちおちやってられない。どうやら今回は、、、大丈夫、と思ったら、、、ポタリポタリ、、、、。やっぱり!前回とは別のところから、水滴が落ちてきた。気にしないように練習しようと思っても気になる。いい口実ができて、早々に練習はやめた。テレビでは各地で被害が出始めて、危険な状態だと報道している。雨はますます強く降っている。今日は早寝。と思ったとたん、電話が鳴り、スタジオで練習していた米ちゃんから、「壁に水が、、、、箏が危ない」あわてて降りていってエッチラ、オッチラ、箏や三味線を全部2階に運んだ。楽器さえ運んでおけば、あとは心配ない。これでよ〜し!やっとのことでお休みなさい。

10月18日(月)
本日も終日、リサイタルの練習でスタジオに籠もる。先週はほぼ1日おきに、スタジオ使用ができたので、集中して練習できた。しかし根をつめると首がつっぱってきて痛む。足腰はプールでの水中歩行が効果てきめん、長時間に耐えられるようになった。近所の整体でほぐしつつ、練習に励む。1曲づつの様相が少しづつクリアーになっていく。音楽的には楽しい作業なのだが、肉体的にはしんどい。
歳か!、、、とは思いたくないが、まあ、そんなとこだ。加齢は、人間の当たり前のこととしてストレスにならないように、気持ちを切り替える。しかし、あと3週間もこの調子では、やってられない。どこかで息抜きをせねば、、、。
10月10日(日)
大型台風が去ったというのに、いっこうに晴れない。降りに降った雨量は半端ではなかった。スタジオ内にも水漏れがあり、幸い楽器に影響はないほどだったが、キッチン周りには水が溜まっていた。業者に来て見てもらったが、原因は特定できず、少々不安が残る。
文部科学省選定で製作されるビデオ教材のために、静岡の小学校の先生、望月美奈子さんが打合せにきた。箏の古典的手法や現代奏法で川や水を表現するのだ。もともと日本の伝統楽器の音色は、自然音から取り入れられている。坪能由紀子さんやサッチャンにも手伝ってもらって、色々と試してみる。子どもたちが川のイメージを、どう反映させて、箏の音を創り出すか、、、楽しみである。終わってから目白の「シャーク」で食事。
10月8日(金)
来月11月8日(月)のリサイタルまで丁度、1ヶ月。準備に本腰を入れて頑張らねば、と思いつつ、あんなに緊張したら、もう逃げ出したくなるしなあ〜。それが一番怖い。ソロばかりでプログラムを組むなんて、無謀だったと悔やんでも、もうダメ。一人の世界を、どう乗り切るか、、、いや楽しめるか、、、、、、などなど考えて、眠れやしないよ。そうだ!やっぱり衣装を新たに作ろう。買っておいた生地を、桔梗屋さんに持っていって注文。これで少しは楽しくなってきた。池辺晋一郎氏の「はじめのうた」は原曲通りエコーマシンを使って再現してみよう!・・・・・フムフムますます楽しくなってきた。ウイーンの森本氏から、新作の演奏についてのメールが来て、、、、更に、楽しく、、、、かなり無理矢理だけれど。
大岡山の根本先生の治療にいったら、身体がこわばっているそうだ。心身共にほぐしてリサイタルに向けて、、、、、美味しいものでも食べよう!
10月7日(木)
快晴。月島(かちどき)の第一生命ホール、杵屋正邦の会。本日は黒の着物なので、美容院で和装用にアップ風にまとめてもらう。お天気なので着物に着がえて出かける。新しい始めてのホールで、迷いつつ到着。小さな楽屋に女性出演者全員で使用するというので、一時は大混乱。結局「友垣」の女性メンバー、平山万佐子、福永千恵子、上條妙子と私の4人で、落ち着いた。初っぱなにソロ「去来」を弾いた。案の定、緊張しすぎて落ち着かない演奏になってしまって、自己嫌悪に陥る。楽屋で「やり直したいなあ〜」とつぶやいていたら、「えっ、人生をですか」と上條さんに突っ込まれて、、、「・・そんな!」。
つづく合奏曲「友垣」はリラックスして楽しく演奏できた。コンサート続きの日々も終わってみるとあっけない。今日はお酒を飲んで打ち上げ。
10月5日(火)
洗足学園音大・前田ホールで行われる、現代邦楽コース、開設プレイベント「邦楽との出会い」。朝から猛烈な雨。どうも溝の口に出かけるときはお天気が悪いような気がする。昨日もリハーサルで来たけれど霧雨で湿度100%。三味線の皮がもっとも破けやすく、危険なお天気だ。エレクトリック三味線2挺、アコースティック2挺と大荷物。三枝成彰作曲「FLASH-2」(岡田知之指揮、打楽器アンサンブル)玉木宏樹作曲「TANGO-AKIKO」(水野佐知香さんのヴァイオリンと)の2曲を演奏。土砂降りの雨の中、800人を越える聴衆に恵まれた。伊藤多喜雄さんの民謡、林英哲さんの大太鼓など盛りだくさんで賑やかなロングコンサート。終わったのは9時半を回っていた。

10月3日(日)
昨日が今日だったらいいのに、と思わせる雨模様の天気。代々木・オリンピックセンターは駐車場も広く、車では行き易いが、電車や地下鉄では駅から遠くて大変らしい。今回の三味線コンサートでは、招待したい青少年の申込者が少なく、懸念していたとおり、本番ではお客さまが少ない。内容は盛りだくさんなのに残念なことだ。ロビーには三味線のルーツに関係する民族楽器が展示され、興味をそそる。第2部では民族音楽センターの若林忠宏氏の実演つき講演「三味線はどこから来たのか」。三味線の原点を感じさせる民族楽器の音色にロマンを感じたのは私だけではなかったろう。第3部も皆、熱演でいいコンサートだった。こんなことなら、学校の音楽の先生方をたくさん招待すればよかった、と思った次第。
10月2日(土)
現代三味線音楽協会主催「青少年のための・楽しい三味線コンサート」ステージリハーサル。台風が去ってしまったので快晴に恵まれた。始めての代々木・オリンピックセンター小ホール。めずらしく三味線の音が抜群にいいホールだ。第1部の参加者による「みんなで楽しく弾こう」では3曲とも曲趣がことなり、楽しさが伝わってくる。第3部「さまざまな音色を楽しもう」は現在、活躍中の若手が競演。それぞれタイプの違う音楽構造を持つ作品に、個性を反映させて、聴いても、見ても面白い。本番さながらの緊張感あふれる演奏を、真剣に聴いていたら、朝10時から夕方6時過ぎまでかかって、少々ぐったり。