2004年 11月
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11月30日(火)
午後、虫歯治療で若林歯科医院へ。1時間以上、横になっての治療はこたえる。麻酔が効いていても、痛いような感じがするから不思議だ。終わって夜までずっと麻酔がとれず、頭がボーっとしていた。それでなくても最近、ボケてきたのだから、勘弁して欲しい。
夜7時、現代三味線音楽協会の会議。文部科学省が推進する「子どもの居場所づくり」事業について、三味協として何か提案したい、という勝芳壽理事長からの招集。坪能由紀子さんにも加わっていただいて、協議。先日行った多摩養護学校でのワークショップの写真を見ながら、障害児童のための三味線ワークショップを提案していくことになった。終わってから目白のイタリアンで賑やかにワインを飲み、大いに盛り上がる。

11月27日(土)
現代邦楽研究所10周年記念・東京邦楽コンクール。本選審査で洗足学園音大・前田ホールにて。午前9時20分洗足学園音大に審査委員集合。一柳慧審査委員長をはじめ岡田知之学部長、三枝成彰氏、芝祐靖氏、砂崎知子氏、坪能由紀子氏、福永千恵子氏、藤本草氏、山本邦山氏、と私の計10名。予選審査を通過した入選者17組が出場。第1位賞金100万、第2位50万、第3位20万、奨励賞5万、を競う。審査委員会で選考得点などを協議。100点満点の持ち点で採点、最高上下点はカットする方式に決定。10時から12時30分まで、どれも甲乙つけがたい熱演に圧倒された。1位、笙の真鍋尚之。2位、箏の吉澤延隆。3位同点で20絃の橋本みぎわ、箏の高畠一郎の2名。奨励賞、野澤佐保子。以上5名が入賞となった。表彰あとの受賞披露演奏では、特に若い吉澤君や橋本さんの演奏が心に残り、これからの活躍が大いに期待される。三味線勢にももっと頑張ってもらいたいと切に思った1日だった。
11月23日(火)勤労感謝の日
午後2時、TAスタジオにて。純正律音楽研究会主催「玉木宏樹の音程のワークショップ」。ヴァイオリンを持った人など15名くらいが参加。本日は三味線の人にも、カンドコロのリハビリに有効的なことがみつかるのではないかと思い、声をかけて集まってもらった。まず玉木先生のヴァイオリン演奏のあと響き合う音を体感。三味線は開放弦とヴァイオリンでやってみる。さわりのついた開放弦だけでも充分、音楽になる。カンドコロの練習に、一人づつ「TANGO-AKIKO」の冒頭を弾いてみる。カンドコロは開放弦のさわりに合わせていくことが大事なのである。ヴァイオリンの音程と共通するところと、半音の幅の違いなども、確認して感じてもらえただろうか。次回の音程のワークショップは延期となり、年末は土曜のお茶会で12月18日西麻布のフレンズ。
11月22日(月)
午後2時、渋谷のNHKセンターへ。509スタジオで録音。古典「那須野」箏と唄、西潟昭子、橋本芳子。三絃、西潟美渓。特に緊張はしていないのに、声が出にくい。いや〜な感じで本番をとり終えた。どうしたのだろう、声に張りがなく途切れてしまう。こんな調子ではもう、唄は歌えない。なんだか情けなくて自信喪失。年齢的なものなのだろうか。それにしても85歳の母は元気だ。全く年齢を感じさせずに弾いていた。見習わねばと思いつつ、、、、恐れ入りました。
11月20日(土)
本日は午前10時30分、洗足学園音大でのAO入試面接に立ちあう。箏、石垣清美さん、打楽器、西川啓光氏、それに山口賢治と私。来年開設される現代邦楽コースのAO入試受験者は箏と和太鼓。将来に希望がもてる若者の演奏に好感がもてた。改装中の邦楽教室の工事も順調そうだ。多くの邦楽希望者、集まれ〜! いいお天気の青空に映えて、大学キャンパスがそう呼んでいるようだ。
午後から西麻布の玉木事務所アルキへ。23日の音程のワークショップの打合せ。ヴァイオリンと三味線でなにか演奏できるように考え中だとのことで、玉木先生の作曲出来上がりを待つ。ほとんどを開放弦で合わせられる曲が仕上がった。久々の西麻布なので玉木先生につられて、ついに飲んでしまった。お陰で、車ごとアシスタントに迎えに来てもらう始末、お世話さまー。
11月19日(金)
やっと昨日あたりからリサイタルの後遺症がなく回復してきた。心身共に解放されるには時間がかかる、あれから10日以上経っている。年齢をとると回復が遅いのだ。
整体に行ったり、プールへ出かけたり、と日々努力中。肩のこわばりがなかなかとれない。バチを持つ右側が特にひどい。右足もじ〜んと痛む。三味線の胴を乗せて、右足を踏ん張るからだ。痛みで固まってしまわないように、水中歩行を40分〜50分続けている。こうして身体のケアーをしていると睡眠も通常の状態もどる。といっても眠剤にはお世話になるのだが7時間近くキープできる。えも言われない不安に襲われて、緊張して眠れず、起きてしまう。そういうことは最近はなくなった。ソロリサイタルなんて本当に身体に悪いのだ。もう2度とやるまい!

11月17日(水)
朝7時30分、多摩養護学校でのワークショップのためRX-8と、箏と三味線を積んでバモスで出発。9時集合。現邦研メンバー(山口賢治、山本普乃、松本京子、原郷海恵子)と研究科のお手伝いが3名。障害のある子どもたちに、邦楽器の音色を聴かせて、体験させたいという熱心な要望に動かされてやってきた。30名以上の子どもたちが車椅子で集まった。まず何曲か楽しい曲を演奏。時々、声を上げて喜んでくれる子もいる。「桜ファンタジー」はいっしょに歌って声を出してくれた。箏や三味線の楽器に触れてもらうために、介護のスタッフや先生方といっしょに、工夫しながら音を出してもらう。不自由な手で弦に触れて、音が出たときの嬉しそうな顔。パッと表情が変わって生き生きとする。最後に「さくらさくら」を全員で楽しんで終了。今回、気がついたのだが、身体の不自由な状態で寝たままでも、三味線という楽器は比較的、身体になじんで抱えることが出来る。重度の障害者にとっても、かなり有効な療法に使えるのではないだろうか。またバチも、工夫して形を変えれば、安全で音を奏でやすいものが出来そうだ。三味線の音色はやさしいし、元気にもなる。障害者のための邦楽器ワークショップも、最初、手探り状態だったが、少しづつ充実して、方法論が見えて可能性がでてきた。
11月12日(金)
本日も朝早く、8時前にホテルを出発。本日は高校の先生方12名の参加によるワークショップ。プログラムは昨日と同じ。皆さん、非常に熱心である。箏はすでに体験済みの方々が多く、三味線も上達が早い。午後から発表会、昨日に勝るとも劣らない素晴らしい演奏が出来た。最後は私たち3人のミニコンサート。「桜変奏曲」「六段」「春の海」「尺八本曲」「いちめんの菜の花」を演奏。ハードなスケジュールもすべて終わり、夕方、福島市を出発し東京へ。東北道はところどころ濃霧で運転し辛かった。慣れないボルボで目白に帰り着いたときはぐったり疲れ切っていた。本当は本日、還暦祝いの小泉浩氏のコンサート&パーティーに出席したかったのだが、どうにももう足が動かなかった。ゴメンナサイ。
11月11日(木)
朝7時30分スタジオへ佐知子と山ちゃんが集合。楽器や荷物の量が多いため、RX-8とボルボを交換してもらって福島市へ出発。ボルボには未だETCカードの装備がなく、首都高ゲートなど手間どる。それに東北道の出口も間違えて、なんと宮城県の蔵王まで走ってしまった。私はリサイタルの後遺症がまだあり、山ちゃんもサッチャンも前夜、横浜でのコンサートで少々お疲れ気味だ。しかし現場に到着した時には3人とも張り切っていた。午後1時から福島市教育センターで行われる「和楽器によるワークショップ」。本日は中学校の先生方21名。和楽器をどのように授業に取り入れるか、現場の先生方の悩みはいろいろ。手拍子、ボディーパーカッションなどで簡単な音楽創りのあと、各楽器(箏、三味線、尺八)の講習。3種の楽器を体験したあと、各楽器別に分かれて「さくら」「六段」などのテーマで音楽創り。全員で合奏するための音楽創りを盛り込んで、最後に発表。4時間の長いワークショップに皆さん疲れもなく、見事な演奏で終了。夕食はホテルのレストランで参加者の方々と懇親会。

11月8日(月)
いよいよやってきたソロリサイタル当日。寝覚めはよく、スッキリとしている。お天気は曇りながら、暑くもなく、寒くもなく、いい感じだ。午前中、美容院へ。古谷先生が張り切って、いつもにないアップでまとめて下さった。ステージ衣装の着脱で乱れないか、少々心配。目白を午後1時に出発。銀座4丁目の王子ホールへ。スタッフも到着していて、予定通り3時からゲネプロ開始。ステージの演奏位置については監督の小泉氏の提言通りで間違いなし。スタッフは山本普乃をはじめ吉原佐知子など、最強メンバーで心強い限り。あとは私の精神状態が安定していれば問題なし。しかし本番まで何が起こるか解らない。常に大丈夫かどうか、自分に問いかけていることに気づく。しかし比較的穏やかな気分で本番に臨めた。2年前に亡くなったルー・ハリソン以外の作曲家は全員、来て下さった。穏やかな茂手木潔子氏の司会に助けられて、無事終了。皆さん、お疲れさまでした!!
打ち上げも賑やかに、本当にホッとした一夜。多くの方々のご協力、有り難うございました!!
11月7日(日)
リサイタル前日。今回は「はじめのうた」エレクトリック三味線。「相聞歌」地唄三味線、鉛駒、津山バチ。「NEGNAS」5本の二上り。「迷宮」「組曲」ともに5本の本調子。それぞれの作品にあった三味線の仕立てを考えて全部で4挺、準備をする。全部の糸を新しいものに取り替えて、調弦してさわりの状態をチェック。これでよーし!夕方早めに準備を終えて、早稲田のリガロイヤルホテルへ、ステーキを食べに出かける。ニンニクもたっぷり付けて、これで明日の準備は万全。早めの就寝。
11月5日(金)
本日も午後2時から通し稽古。リサイタル当日、本番で司会をお願いしている茂手木潔子氏に聴いてもらうため。山本普乃、吉原佐知子にも来てもらって、全曲演奏。本日はエコーマシン担当の山ちゃんが時間に遅れるとのこと、順番がバラバラになってしまっての演奏。やはり気持ちがしっくりこない。それと本番が近づいたためか、不安感が漂って力が入らない。などなど、心配材料が急に増えた感がある。この気分に打ち勝つために、どうすればいいのか、、、、逃げ出したい気分。ソロリサイタルでも司会の茂手木さん、「はじめのうた」でエコーマシンの山口賢治氏がいる。そんなに何も恐れることはないのだが、、、、一体全体どうしてこんなに怖くなるのかなあ〜。食事も一人でするのはイヤなので、みんなに付き合ってもらう。目白シャークにて。
11月1日(月)
リサイタルまであと1週間。午後2時から、本番通りの通し稽古。フルート奏者の小泉浩氏に立ちあってもらってのリハーサル。毎リサイタルで監督を担ってもらっている。芸大時代の同級生なのだ。親友の福永千恵子さんにも同席してもらって、アドバイスをしてもらう。いろいろな人に聴いてもらって、意見を言ってもらう。ソロのみで5曲、心細い演奏に活力を出すためにも、パワーをもらうのだ。5時までかかって終わった時には、ぐったり。エコーマシンの山ちゃんと手伝いの米ちゃんを誘って、焼き肉を食べて本日終了。