2005年 5月
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5月30日(月)
午前中からTAスタジオのカーペットの張り替え改修工事。
本日は整形外科部長の黒木先生に診察をしてもらうため国際医療センターへ。石川先生の紹介状を持っていく。待つこと2時間以上。やっとのことで診察開始。まずはレントゲンを撮り、人工関節の手術の話を詳しく聞く。そして結論。手術はしない!!
理由は
「骨盤にセラミックのお椀状のものを3本のボルトで固定する(模型をみてビビった)。
人工関節の骨状のものが身体に馴染むまでに数年かかる。耐久性は不明。
手術してから退院まで約5週間、その後はリハビリも必要。
人工関節に入れ替えても痛みが全く消えるわけではない。
自分の動きを体得するには数ヶ月かかる。
正座はほとんど無理。お尻に台座などを使用したり工夫が必要だが力はかけられない。
椅子も浅く腰掛けて、負担がかからないようにするため演奏では瞬発的に強い力がかかるので、関節がはずれることがある。
三味線の胴を乗せる大腿部の部分が人工的ではしっかりしない。
などなど・・・・・・」これではお先真っ暗。
すべて演奏をやめて、後進の指導のみ、肩書きに頼って何も勝負しないなど、生き方を変え、進路変更する決心をすれば別だが、、、、、。
それで手術はきっぱりあきらめた。痛みを軽減する方法は痛み止めしかないそうだ。根本先生を信じて大岡山に通い、水中歩行(痛くて歩けなくても水中にいるだけでOK)をする。人によって骨の形など違うので、一概にこれがいい! ということはなく、自分の方法論を編み出すこと。3ヶ月後にレントゲンを撮って、もっとひどくなっているか、このまま固まるか、診察することになった。それまで無理に動かすのは禁物。杖をついて負担を軽くし、車も変えることに、、、トヨタのセダン、ウインダムに、、、ああ。
5月25日(水)
夕方、青学会館にてビクター財団の恒例の授賞式と懇親交流パーティー。それに先立ち、理事会、評議員会などが開かれている。私は藤本草理事長の命を受けて、今年度よりビクター財団の評議員を務めることになり、理事、評議員の方々に紹介された。こういう役職をいただくと何だか少々老けた気がするが、、、、。財団も名称を改名「日本伝統文化振興財団」になり、新しく活動を広げていくそうだ。藤本理事長の夢が徐々に現実化し、実を結んでいくことになる。少しでも何かお役に立てれば、嬉しいのだが、、、、、。
今年の財団賞は長唄三味線・今藤長龍郎氏で、切れのよいバチ裁きを聴かせてくれた。宴が始まるまでに小一時間、立ちっぱなしは辛かった。パーティーで根本先生に会ったらさっさと帰るように言われ、足を引きずりつつ早々に退散。谷垣内和子氏との音楽史授業コンサート(洗足音大)の打合せも途中になってしまった。
5月24日(火)
午前中、大泉学園の松本みやこの家に出かける。近親者のみで今夜お通夜で明日告別式だそうだ。快晴の眩しい日差しの中、家のまわりにきれいな花々がいっぱい咲き乱れていた。ミヤコが育てていたに違いない。ミヤコはベッドに寝かされていて、眠っているような安らかな顔をしていた。まるで「ちょっと!」と声をかければ、起きそうな気配だ。少し痩せてはいたが可愛らしい顔をしていて、最後まで苦しむことはなかった、とご主人のユージさんが話してくれた。私の新CDと洗足音大の名刺を枕元に置いた。ミヤコに報告したかったし、丁度、送るところだったからだ。生きていたらきっとまた、批評してくれたろうに、、、、それできっとおしゃべりが尽きなかったろうなあ〜、、、。勝手にベッドの横で話しかけて、帰ってきた。ミヤコの弟のシュージくん(イラストレーター)も久々に会ったけど、こんな悲しいところで会うのはヤダね。帰り道、目白へはほぼ道なりに一直線。もっと足繁く会いに行けば良かった、、、。夕方、神戸のキッコちゃん(芸大で1年後輩だった観世流能楽師・佐伯紀久子)来TA。リガロイヤルのレストラン・ガーデンにて久々の会食。
5月23日(月)
NHK・FM「邦楽のひととき」の録音。夏らしく古典「江の島」を演奏。唄と箏:西潟昭子、設楽聡子、唄と三絃:橋本芳子。設楽さんとは始めて組む。美声でなんともいえず雰囲気がある声なので、以前から一緒に演奏できたらいいな、と考えていた。イメージ通りの「江の島」が実現してとてもよかった。芳子も始めての三絃弾き唄いで頑張った。6月13日(月)放送だそうだ。痛み激しく、一回で終了。はてさて如何な出来映えか、、、。
夕方、事務所(TAオフィス)で会計の菅原さんと、現邦研の会社法人解消のため最終的打合せ。途中で悲しい知らせの電話が入った。中学1年の時からの親友、松本みやこが昨日、亡くなったとのこと、ご主人からだ。あ〜あ〜。なんてことだ。淋しいじゃない。去年、具合が悪いと言われた時、会ったらすっごく元気だったのに、、、、。1年間いろんなところに出かけた話や楽しいエピソードをご主人が話してくれた。幸せだったんだ。いつも私のことを励ましてくれて、褒めてくれて、話してくれたり、話を聞いてくれたり、たまにしか会ってなくても、いつも親友だった。いなくなったなんて信じたくないね〜。正座をして箏の演奏をしたせいか夜中、激痛。泣いた。
5月21日(土)
午前中、近くの石川整形外科へ。「イタイ、イタイ、イタイ」を連発。すぐにレントゲンを撮る。結果、右股関節変形の末期的症状とのこと。あ〜あ、やっぱりね〜。痛いわけだ。にわかに想い出したが、石川先生から3年前に「今に歩けなくなるよ」と言われたのを。人工関節の手術しか方法はないそうで、それ以外この痛みから開放されることはまずないそうだ。がっくりして、お先真っ暗。人工的なものを股関節に埋め込んだら、まず正座が出来ない。三味線を構えられない。瞬発的に大きな力が加わるので・・・想像しても恐ろしい・・・・どうしよう・・・。手術に要する入院期間はほぼ1ヶ月、その後リハビリ。もう一度聞きますが「他に方法はないのですか?」「あったら手術なんてしなくていいんだよ」「はあ〜そうですか。じゃあもし、手術をしなけれな、この痛みはずっと消えないのですか」「ん、まあそうだね〜、痛み止め。お?めはできないけど、一応出しておこう」「・・・・・」。涙をこらえながら愛車のRX−8に乗り込む。イテテテッテ、チェッ、このスポーツタイプ車も乗り降りが不自由だ。・・・変えなきゃダメかなあ〜。まだ1年ちょっとしか乗ってないし・・・・このブルーボディもお気に入りなのに・・・・運転しながら益々ウルウル・・・・。
5月20日(金)
午前中、またまた、また国際医療センターへ。このところほとんど毎日病院通いの日々だ。先日のMRI検査の結果。ヘルニアなどの症状は軽度で心配ないとのこと。近藤院長先生は気楽におっしゃる。デモ,じゃあ、なぜこんなに痛いの〜〜。
午後のレッスンのあと、谷尾さん、等々力さん、に加えて久々の小林さんから「還暦祝い」の食事会に招かれる。目白のレストラン「銀杏(ぎんきょう)」にて。それぞれも皆、年齢は私に近いと思うけど、若々しい。あ〜だこ〜だとおしゃべりも楽しく美味しくいただきました。こんなに近いのに帰るのにも足を引きずり、情けない。夜中にまたまた痛み激しくて、呻いた。コンチキショー!!
5月18日(水)
午前中、またもや病院。明け方、竹内が胸が苦しいと訴えたため、循環器科へ。先週撮った心電図は特に異常はなかったが、肥満と高血圧の解消を、、、、と。朝晩ウオーキング30分(隣で立って付き添っていた私を見て、先生曰く「奥様もご一緒に」だって!)勿論塩分チョー控えめ、等々、日々のプログラムを厳密に組まれた。命のためであるから仕方ない、頑張ってもらいたい。
お昼過ぎに西麻布の玉木先生の事務所へ。本日、4時限目「邦楽ワークショップ」に使用するアンクルンをお借りする。今回のテーマは"竹"。担当の山ちゃん、50名近い生徒を相手に大奮闘。音楽創りも毎週どんどん進化して、皆慣れてきた。
5月17日(火)
午前中、またまた国際医療センターへ。メンタルケアーの精神科・関先生の定期カウンセリング。このところ精神的には安定しているものの、足がどうにも痛くて、夜中にも目が覚めてしまうことを訴える。
午後は洗足音大へ。4時限目が私担当の合奏演習。和太鼓の千代ぞー(千代園)は目下、西川啓光先生から「太鼓の曲」猛特訓中。箏2名(ユカと祇園ちゃん)は砂崎知子先生の指導で「木と石の詩」で歯を食いしばっている。両方ともに夏の音楽祭で誰の助けも借りずに演奏することになっている。新1年生、頑張ってもらいたい。夜は遅ればせながら、現邦研10周年祝賀パーティーの世話人慰労会。新宿高層ビル・三井ビルの最上階クラブ。森さん、佐部さん、木内さん、塚田さん、山ちゃんと私。森さんが手作りの譜面立てをプレゼントしてくれた。細かいところに気を配った労作。ワイン美味しくて、ごちそうさまでした!
5月13日(金)
午前中、国立国際医療センターにてMRI検査。足腰の痛みがどんどんひどくなるので、主治医の近藤院長センセイからの指示。大岡山・平和堂漢方の根本先生にはなるべくじっとしているようにと言われている。もう、言われなくても、少し動くと辛くなるので横になってしまうことが多い。
夕方、種ちゃんに運転してもらって神楽坂のギャラリーへ。河野紫(コウノゆかり)の個展なのである。ユカリンは別名、しゃみっこ紫と言って、現邦研に早4年。三味線をこよなく愛してやまない、三味線大好きな女子美の大学院生なのである。今回のテーマは三味線の廃材の皮などで制作した造形アート。ギャラリー会場が木造の古い家屋を使っているので雰囲気があっていい。故郷の札幌からお母上も駆けつけて、娘の東京暮らしを観察できる絶好のチャンスとか。狭い会場の外の樹木の下でささやかなオープニングパーティーも開かれた。そもそもユカリンが現邦研にくるきっかけを作ってくれた、デザイナーの浅沼剛氏とも久々に会って、楽しい宵になった。
5月12日(木)
朝9時、洗足音大本部小会議室にて部会代表者会議。一昨日、会議に出席するように言われ、何がなんだか解らないまま、、、出席。それぞれの科の代表教授が出席して、様々な事項について検討していく、、、、ということがわかった。横浜キャンパスからジャズコースの教授等も出席して、いろいろと問題点について話し合う。来年から立ち上げてスタートする、ミュージカルコースの準備が始まっている。なかなか大変そうだけど、楽しみなことである。現在のテニスコートのところに稽古場を建てるとか、、、、計画はなかなか大がかりのようだ。昨年は邦楽コースのことでさぞ大変だったのだろう、、、、と想像してしまう。1ヶ月に1回おこなわれるというこの会議、個性的な代表教授の集まりなので、なかなか楽しいものだ。朝早いのを除けば、、、、フハ〜ッ。
5月7日(土)
午前10時、洗足音大の1号館1220教室で現代邦楽研究所第11期の上級クラス。となりの教員室同様、この広い教室も明るいが、音が少々響きすぎるので要注意だ。特に三味線はアラが目立つ。他の楽器も調弦がピチッ、シャキッと合ってないと、聴かされている方はたまらん〜フウ〜、耳をふさぎたくなる。本日の課題は藤井凡大作曲「三絃、箏、十七絃による四重奏」。出席者は全員、前期まで現邦研で勉強していた研究生ばかりなので、アンサンブルはまあまあ。でもこれを洗足音大恒例の夏の音楽祭でやるとなると、、、問題は山積み。夏の音楽祭に邦楽コンサートをやらせてエーー!と強引に学部長を説得して頼み込んだテマエ、しっかりしてよー、ホントに。私の立つ瀬がアリマセン。よろしく〜ウ〜。
5月2日(月)
ビクター財団からCDが届いた。なにかリニューアルして発売するという話は聞いていたが、開けてみて驚いた。なんと「日本音楽の巨匠シリーズ」と言う中の1枚「三絃・西潟昭子」というものだ。ええ〜っ、キョ、キョショーってか、、、。私はどんなにひいき目に見ても巨匠ではないよ。そこに居並ぶ本物の巨匠に怒られるよ〜。ソンなわけでやたら恐縮しつつも、思いがけずに届いた還暦祝い(誕生日はとっくに終わっている)と思って素直に喜ぶことにした。1枚でも売り上げて販売に協力したいと思い、皆にメールで情報を流した。すぐに「オメデトー」と言ってきてくれた人もいて嬉しかった、、、、。定価は2500円。だが中身は濃い。どの曲も思い入れ深い作品、そして演奏である。面白いのは録音時に演奏した場所がそれぞれ異なって、音色がさまざまなのだ。いつもは自分のCDなどはずかしくて聴けないのだが、今回はまるで他人のことのように楽しんで聴いてしまった。思いがけないプレゼント、本当にありがとう!
5月1日(日)
快晴。第49回箏曲美音会演奏会。12時開演なので、10時に目白の古谷美容室でヘアーセットして出発。茅場町・東京証券会館ホールへ。本日は黒門付き、留袖を着る。出演者はそれぞれ訪問着、色無地、色留袖、振り袖とそれぞれ普段とは違って華やかな装い。冒頭、現邦研関係全員で杵屋正邦作曲「三絃と箏による嬉遊曲」。1週間前には全く合奏になっていなかったので、あきれ果てていたが、本番の出来は勢いがあってよかった。やれば出来るのだから、もっと一生懸命努力すればいいのに、と思わざるを得ない。それぞれの独奏や二重奏は緊張感があって、懸命に歯を食いしばっての演奏だった。しかし今日の本番を乗り越えた体験は、100回の練習に勝る収穫があったことと確信している。みんな、おめでとう! そしてお疲れさま!!